不思議の国のアリス
映画「不思議の国のアリス」by Tim Burton
ものすごく評判が良くて、原作(キャロル作)本自体のファンなので早速見に行きました。
話題の3D上映でした。
まず3Dについて
3Dは目が疲れます。輝度が低下して色の鮮やかさが減退する。自分の目がピントを合わせていない近景が2重になり疲れる。人間などがいる遠近の位置関係は明確になるが、各個体の立体像は薄っぺらく紙人形が並んでいる様に見える。超近景など注目を期待しないオブジェクトは目がピントを合わせる必要が無いのだから単にボカしてしまえば良いと思うのだが。今後の検討課題ですねぇ。
次に内容に関して
原作の真骨頂であるノンセンスがほとんど見当たらない。特にマッド八田がマッドで無く真面目過ぎる。バンダースナッチだってあんな縫いぐるみペットに歯がいっぱい生えているだけみたいな怪物じゃぁ全然迫力がありません。言葉だけの想像の方がましです。
一方ジャバワッキーは原作の挿絵みたいにユーモラスでなければいけません。この映画では最近流行のただの大きな飾り付き蜥蜴でしかない。この手の怪物、映画業界でステレオタイプ化している様に思えるが、いかが?
ノンセンス幻想映画の中にも勧善懲悪水戸黄門風のハリウッド式が支配しているのが判ってしまって後半になるにつれ飽きて来てしまいました。大人になったアリスだから夢も分別が付いてこうなるんですか?しょうもな。しょっちゅう落馬する白のナイトが出て来てまぜっ返して欲しいくらいです。
デフォルメされた「赤の女王」が一番良かったですが、これとても女王自体「不細工な容貌」なので家臣もわざと不細工なメイクをしているという普通すぎる設定が徐々にバレてくるので「なんだかなぁ」と思ってしまう。
結論:
もっとシュールな映画を期待したんだが、「ディズニーだとこうなる?」って事なのか、ティム・バートンはこの程度の監督なのでテリー・ギリアムにすべきだったという事なのか、変に今流行の大人への成長物語にしてしまったのが仇となったか、それならそれなりのストーリーを造れたのではないかと思いますがね。ま、リピーターとなる事は無いでしょう。
残念賞!!


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